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当センターの企画、運営により、大阪市建設局をはじめとした下水道関係機関や学識経験者のご協力のもと、JICA課題別研修「下水道システム維持管理(Ｃ)」コース（平成28年度）を実施しました。
９月９日〜１０月２８日までの約２ヵ月間にわたり、５ヵ国９名の研修員が、下水処理、汚泥処理、浸水対策等に関する計画、設計、施工および維持管理等についての講義、実習、現場視察などの豊富な研修メニューに取り組みました。
 閉講式 (JICA関西) |
○研修員の出身国と人数 （合計9名）
| ・イラク共和国 | 2名 | ・モンゴル国 | 2名 |
| ・パレスチナ自治政府 | 1名 | ・スリランカ民主社会主義共和国 | 3名 |
| ・ジンバブエ共和国 | 1名 |
○研修日程はこちら （PDFファイル）
 講義の様子 |
 下水処理場見学 |
 水質試験所での実習 |
 取付管敷設工事現場見学 |
今年度は、５か国から合計９名の研修員が参加しました。
各国からの研修員は、国籍や文化の違いを超えて、同じ志を持った仲間としてすぐに打ち解け、一つのチームとして互いに協力し合いながら、意欲的に講義や施設見学に取り組みました。
座学・実習・見学を問わず、常に質問の飛び交う、熱気あふれる２ヵ月間を過ごしました。
期間中、下水管の詰まりや損傷を未然に防ぐための予防保全という考え方を本研修で初めて知り大いに興味を持った方、また、日本の過去の公害問題について学び、そして実際に汚水処理施設を見学し、汚水処理の重要性を一層深く理解した方など、その視点は様々ですが、全員が、日々新しい知識・技能を着実に習得していきました。
研修の最後には、全研修員から「大変有意義な研修であった、取得した知識を本国で活用したい。」との、うれしく、頼もしい評価をいただきました。
当センターは、平成28年11月29日〜12月9日にかけて、JICAベトナム国別研修「下水道経営研修」コース（平成28年度）を実施し、ベトナム建設省、ハノイ市、ビンズオン省、ホーチミン市、ダナン市から、下水道の建設、維持管理や財政を担当する行政官や技術者ら10名の研修員を受け入れました。
 閉講式 (JICA関西) |
○研修日程はこちら （PDFファイル）
本研修は、国土交通省からベトナム建設省に派遣されている都市環境政策アドバイザー（JICA専門家）の活動の一環として、平成23年度から実施されているもので、当センターは研修の企画、運営を担当しています。
ベトナムでは、複数の都市で円借款による下水道・都市排水施設整備が進められております。
そのため、本研修では下水道事業全般の講義、視察に加え、今後増加していく施設の適切な資産管理、円滑な事業運営のための講義等を行いました。
本研修で得た知識は各組織において共有され、下水道台帳システム及び下水道料金体系の整備をはじめとして、各都市の下水道事業に活用されていくものと考えます。